2008年07月18日

正確さとわかりやすさ

「Worksheetsプロパティにインデックスを指定すると、特定のワークシートを表すWorksheetオブジェクトが取得できる」
「Cellsプロパティに行と列のインデックスを指定すると、特定のセルを表すRangeオブジェクトが取得できる」

前の記事でも書いたように、これらの用法はプロパティ自体の機能ではなく、上記は決して正確な説明とはいえません。

しかし、だからといってItemプロパティがどうのといっても、VBAのコードの具体的な書き方を学んでいる初心者の段階では、むしろ余計な情報のようにも思えます。
そもそも、VBAの初心者にとっては、「オブジェクトを取得するプロパティ」と、「プロパティで取得されたオブジェクト」の違いもなかなか理解しづらいでしょう。

そういう意味で、「Cellsプロパティにインデックスで」式の説明は、一種の「方便」として有効であり、結果としてそういうことになる以上、間違っているとも言い切れない気がします。
つまり、わかりやすさを第一に考えるのであれば、時として正確さを犠牲にしなければならない場合もある、ということです。

また、書く側が「たとえ文章量が増えてもきちんと説明したい」と思っても、「図を増やして文章はできるだけ簡潔にしたほうが読者に理解してもらいやすい」という編集的な判断から、詳細な説明が間引きされてしまう場合もあります。
どういう書き方をするのがよいか、は、その本の性格と、対象となる読者層によっても変わってきます。
ここでいっていた「もう1つ書きたいこと」というのは、こういう部分です。

最近は、それでもできるだけ(自分自身の能力の範囲で)不正確なことは書きたくない、という思いが強くなってきています。
どこまで実現できているかはわかりませんが、「正確さ」と「わかりやすさ」の最大公約数的な表現を探りつつ、日々、原稿を作成しているつもりです。
posted by 土屋和人 at 10:18| Comment(0) | TrackBack(0) | Excel
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