Excel 2007になって、ワードアートの扱いは大きく変更されました。
ある意味、2007では、単体の機能としての「ワードアート」はなくなった、といっても過言ではないかもしれません。
「テキストボックス」が、本質的には「文字を入力することを前提とした四角形」であるのと同様に、2007での「ワードアート」は、「図形に入力された文字に対する装飾効果」の総称のようなものです。
リボンにはワードアートを挿入するためのコマンドも用意されていますが、これも、言ってみれば、選択したワードアートのスタイルが設定され、「ここに文字を入力」という文字が最初から入力された「正方形/長方形」を作成する機能です。
すべての図形と、その内部の文字に対する装飾効果を組み合わせられるわけで、これはこれで便利なのですが、ちょっと問題点もあります。
1ページの範囲内に収まるように配置したはずなのに、印刷プレビューで見てみると2ページになっている。
それで、2ページ目を見てみても、何もはみ出しているものはない。
……というケースがよくあるのです。
もともとExcelの場合、ワークシート上の表示と印刷結果が異なるというのはよくある話ですが、ワードアートの場合は特に右方向への広がり方が著しいようです。
[テキスト効果の設定]ダイアログなどで「テキストに合わせて図形のサイズを調整する」にチェックが付いている場合はなおさら。(「ワードアート」ではこれが初期設定)
さらに、見えている部分だけでなく、目に見えない「何か」(図形の領域)が、ワードアートの右側にはあり、その部分が2ページ目にはみ出しているようなのです。
(なんだかまた話がオカルトじみてきましたが^^;)
1ページで印刷することを前提としたワークシートで、タイトルなどでワードアートを使用している場合は、その1ページ分に印刷範囲を設定しておいたほうが無難なようです。
※なお、「何か」の有無やその大きさは、ワードアートのスタイルやプリンタドライバなどの環境によって変わる可能性があります。
2008年09月01日
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