前にも書きましたが、Excelでは図形やワードアートにセルをリンクすることができます。
リンクされたセルの値がそのまま図形上に表示され、セルが変更されれば図形上の値も変わります。
具体的には、図形が選択されている状態で数式バーをクリックし、「=」を入力して、リンクしたいセルをクリックします。
これで「$A$3」のようなセルの絶対参照が入力されますが、キーボードから直接セル参照を入力してもかまいませんし、相対参照でも問題ありません。
Enterキーを押すと、その図形にセルへのリンクが設定されます。
同様に、グラフの中に図形を挿入し、その図形とセルをリンクすることもできます。
グラフ内の図形の場合は、必ず「=Sheet1!$A$3」のように、シート名から始まる絶対参照にします。
「=」に続けてセルをクリックした場合もシート名から入力されますし、相対参照で入力しても最終的に絶対参照になります。
Excel 2003までは、グラフをアクティブにした状態で数式バーからセルへのリンクを設定すると、グラフ内に自動的に、そのセルにリンクしたテキストボックスが作成されました。
Excel 2007では、グラフをアクティブにしてセルにリンクする操作を行っても、何も作成されません。
なお、数式バーを使用してはいますが、図形やグラフに設定できる「式」はセル参照か名前だけで、それ以上複雑な数式を設定することはできません。
ただし、名前に数式を設定することはできるので、これを利用して、たとえば「条件に応じて異なるセルの値を図形に表示する」といったことも可能です。
名前には値を返す数式を設定することもできますが、このような用途に使用する場合には、必ずセル参照を返す数式を名前に設定する必要があります(こちらを参照)。
2008年11月20日
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