2008年12月08日

ワープロ専用機

会社に入って初めて触った「機械」は、パソコンではなく、ワープロ専用機でした。
機種は、当時、編集・印刷の分野でよく使われていた、富士通のOASYS。
業務で使うデスクトップ機は、5インチのフロッピーディスクドライブが2基付いていて、1枚は辞書、もう1枚に文書を保存していました。

同じ“ワープロ”という名前は付いていても、今のパソコンでワープロソフトを使うのとは、大げさに言うと文化そのものが違っていたような気がします。

まず、基本的に、入力は挿入モードではなく上書きモード。
ページ内のどこへでも(マージンの範囲内でさえ)カーソルを動かすことができたので、好きなところから入力し始めることが可能でした。
(もちろん、そんなことはしないほうがいいに決まっているのですが)

改行キーを押さなくても(見かけ上)改行できたので、矢印キーだけで“改行”してしまい、後で文字の挿入・削除があったときに行がずれまくる、というのも、当時のOASYSでは結構ありがちな失敗でした。

また、作業途中での保存ができなくて、保存するには一度文書を閉じなければいけないというのも、今考えると結構怖かったような……
(まあ、停電等以外では、トラブル自体少なかったのですが)

私が入社して数年後には、OASYS 300Aという、ちょっとしたDTP機能を搭載した上位機種も導入されました。
その頃、私は文章を書くのにはパソコン(PC-9801)で一太郎(4.3)を使っており、300Aは主に制作班が使用していましたが、私にも触らせてやろうという社長の親心(?)で、社内報をそれで作ったりもしました。

もっとも、DTPはすぐにMacintosh全盛の時代になり、編集用のマシンもMacが主流になっていきました。
OASYSの、融通の利かない“硬い”操作性に比べると、Macの操作は柔軟で、「何でもできる」ような印象を受けました。
その一方で、作業中に発生するトラブルの数も、それ以前とは比べ物にならないほど増加したわけですが。(^^;)
(今はたぶんそれほどでもない……と思いますが、当時は)

OASYSは、その後もしばらくは入力専用機として活用されていましたが、やがて“手書き原稿を入力する”という作業自体が減っていき、徐々にフェードアウトしていったようです。
posted by 土屋和人 at 09:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 昔話
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