前回の数式クイズの解説部分で、VLOOKUP関数の第四引数検索の型を省略すると「FALSE」を指定したのと同じになる(つまり完全一致での検索)、と書きました。
これについて少々補足を。
一般に、ヘルプや解説書などを見ると、検索の型を省略するとTRUEを指定したことになる(つまり昇順の表で近似値を含めて検索)、と書かれています。
これは、前にも書いたように、第三引数列番号の後に「,」(カンマ)を付けるかどうかがポイントとなります。
カンマがなければ、Excelはそもそも「その引数が指定されていない」と見なします。
「省略時はTRUE」なので、TRUEが指定されたものとして処理を行います。
一方、カンマがあると、「その引数が指定された」と見なします。
「指定はされたけどそこには何もない」という状態です。
「何もない」場合、Excelはその部分を0(関数によっては空白文字列)として処理します。
たとえば、「=AVERAGE(3,3)」は「3」ですが、「=AVERAGE(3,3,)」や「=AVERAGE(3,,3)」は「2」になります。
VLOOKUP関数の話に戻すと、0はFALSEと等価なので、FALSEが指定されたのと同じ結果になる、というわけです。
省略可能な引数であっても、省略の仕方によってはこのような違いが出てくることは、認識しておいたほうがいいでしょう。
2009年10月29日
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